
コミュニケーションをとっていると理由がわからない恐怖が出る。そのことについて色々とわかってきたので詳しく書いてみようと思います。
まず、野原さん(仮名)が電話をしてくる。僕は話している途中で理由もわからずに緊張していた。だから録音してみた。すると野原さん(仮名)は僕に質問をしてきて僕が話し出した瞬間に不快な物音を変なタイミングで鳴らすということを「繰り返し」行っていた。
そして不快な音を鳴らした直後に野原さん(仮名)は聞き取りにくいことをベラベラうるさいくらい喋りだす。そして僕が何かを言ったら、それに対しての返答ではなく意味不明なことを言って「うるさい!」と文句を言ってきたりする。そう言ったやり取りをしているうちに僕は「なんなんだお前はよ!」と怒ってしまう。起こってしまった部分だけを、野原さん(仮名)は他の人に聞かせようとする。それで一方的に僕が悪くなる。
そして、一方的に意味不明なことを連続で繰り返されておちょくられ続けていることで感情的になっているから、一番最初の不快な物音を鳴らされていたことを忘れてしまう。
このようなことが続いていて理由がよくわからない恐怖を抱いていました。その人と話をするといつも異常な緊張をしていた。
録音してわかってきたこと。それが「不快な物音」と「不快な感情」と「恐怖」を結び付けるコミュニケーションを野原さん(仮名)は僕に繰り返していたのです。得体のしれない恐怖がずっとあったんですが、ようやくそれが何なのかわかるようになってきました。
それが「パブロフの犬(条件付け)」「アンカリング」という言葉で説明がつくことがわかってきました。調べれば調べるほどこのことだったのです。
パブロフの犬というのは、犬にエサを与える時にベルの音を鳴らす。それを繰り返していくとベルの音だけ(エサをあげなくても)でよだれを垂らすようになるのです。つまり、ベルの音という刺激でよだれを垂らすように、野原さん(仮名)の鳴らす物音で、僕は、不快や恐怖が呼び起こされるようになっていたというわけです。
それを僕に気づかれないように条件づけるために僕に繰り返していたのです。録音しなかったら気づきませんでした。
このような条件付けを遮断していくには、野原さん(仮名)の手口を知り、その過程も知り、僕の感情が呼び起こされる過程も明確にして、それを意識的に変えていくこと。それがわかって実践していったのですが、やはり効果的でした。
その瞬間瞬間に気づいて意識して、いつも恐怖が蘇るところで、相手の手口も遮断してみた。つまり前記した「不快な音を鳴らした瞬間」に先に進めず、一時停止した。そして相手にこうも伝えた。「話始めた直後に音を鳴らさないで?嫌だから」と。こうやって相手の手口を通じないように遮断しちゃうのです。そして落ち着いてプラスな感情を抱くようにする。
こうしているうちに、話している途中で理由もわからずに緊張しているものも解けていきました。